≪小売電気事業者とプラン選択のポイント≫

2016年6月16日現在、既に大小約310社の事業者が小売電気の登録事業者となっています。それらの事業者は、それぞれの特色を活かしたメニューやサービスを展開しています。そのため、まず最初に、その事業者が正当な小売電気事業者等であるかどうかを確認する必要があります。具体的には、登録された小売電気事業者、もしくは、その代理・媒介・取次ぎ業者であるかどうかの確認が重要となります。登録を受けた小売電気事業者であるかは、下記の資源エネルギー庁のHPで確認できます。しかし、代理・媒介・取次ぎ業者は、公表されていませんので、小売電気事業者に実際に確認することが必要です。

  • 資源エネルギー庁 登録小売電気事業者一覧

http://www.enecho.meti.go.jp/category/electricity_and_gas/electric/summary/retailers_list/

≪最適なプラン選択≫

小売電気事業者が展開するプランの選択には、大きく4つの視点があります。

1.電気料金

経済産業省が実施したアンケートの「電力会社の選択時に重視する項目」に対する回答のトップは断トツで「電気料金の安さ」です。そのため、事業者は様々な料金プランを提供しています。それでは、料金プランにより電力会社を乗り換えるときの基準はどう考えればよいでしょう?まず、一つ目は「家族構成」です。大人は何人か?子供(小学生以下)は何人かなどが基準となります。二つ目は「生活スタイル」です。日中の在宅状況や夜間の電気使用状況、さらには、週末や休日の過ごし方なども基準となります。例えば、夜の活動時間が多い人であれば、昼間の電気料金が割高でも、夜間の電気料金が割安なプランを選ぶことで電気料金全体を安く抑えることができます。

2.サービスメニュー

ポイント加算や本体事業等の他のサービスなどの割引サービスが様々用意されています。例えば、スーパーで申し込むことにより、そのスーパーの特典を受けたり、特定のサイトからの申し込みにより、割引やポイントを取得できるなどがあります。

3.電源構成

電源構成とは、言い換えれば発電の方法です。エコロジーの意識の高い人は、環境にやさしい風力や太陽光発電、バイオマス発電を中心とする再生可能エネルギーで発電された電気を購入したいとの選択が予想されます。また、太陽光、風力、水力、地熱などの再生可能エネルギーを中心に電気を供給する事業者や現在居住しているエリア以外で発電された電気の購入(電気の地産地消や自治体による事業登録)なども登場しており、今後さらに新たな産業の創出に結びつくことが期待されます。

4.居住地域

地域によっては地元の自治体などが「電力会社」を設立していることもあります。鳥取市、福岡県みやま市、大阪府泉佐野市、岡山県真庭市などです。地元の山から切り出した間伐材を燃やして発電している会社などもあり、電力だけだけでなく、地元に雇用を創出しています。電力会社選びを地域振興、ふるさと振興につなげる活動が多く始まっています。